東京・青年団「革命日記」

日曜日に東京に現れてました。

ホントはいろんな用事があったんだけど、何やかんやでキャンセルになって結局当初の目的、青年団若手公演である「革命日記」の観劇をすることに。

 

 

この舞台、ストーリーを簡単に言うと

反社会組織に属する若者達が空港と大使館の襲撃を計画する。

そしてその実行を二日前のアジトでのドラマが繰り広げられる

急な計画変更、突然の来客、男と女、革命戦士としての葛藤・・・

面白かったです、結論から言えば。

脚本もだけど、今回いろんな意味で見てみたかった青年団の若手のパワーをビシバシと感じたかな

  

最近演劇なり、インタラクティブアートなりを見る時に考えるのは

 

「この作品の感動すべきところはどこなのか」

 

ということ。

見た目の美しさなのか、洗練された音なのか、それともシュチュエーションの奇妙さなのか。

 

 

そしてその根底にあるテーマって何なんだ、ということ。

まあ、「コンセプト」と言い換えてもいい。

 


革命日記はその名の通り「革命」を起こそうとしている若者の話である、でもこの革命が盛んに騒がれたのは70〜80年代であろうから

この作品が書かれた90年代の観客にとっては、「革命」と言われてもピンと来なかったのではないか

そこからさらに時が経った2007年の観客ならなおさらだ。


だから僕は舞台で交わされる会話がわからなかった、コトバとして聞こえても

その根底にある現代とのずれが、妙に気持ち悪く、日本語を聞いていながらに、なにか海外の違う文化の人種の会話を聞いているようだった。

 

 

でもその後、これがこの舞台のまずはじめの面白さなのだと気付く。

現代とそぐわない価値観を持った集団の会話、この奇妙さが入り口なんだと。

 

そして作者が用意した奇妙な世界と今この現在を繋いでいるのが役者達だ

彼らのおかげでちゃんとついていける、ステキだ。

 

 

僕は革命を起こそうと思ったことは今のところ無い(それは劇中で表現されるようなテロ的な革命だが)。

しかし、車中に漢字を書き連ねたやかましい車が通る度、彼らは何を考えてるのかとよく考える。


あの車ははじめから走っているわけではないし、乗り込む前と乗り込む後がある。

組織という概念は強いであろうから、若手の勧誘もするだろう。

するとその若手は、「車で演説を垂れ流すなんて時代遅れですよ」なんて意見しているかもしれない。

 

そう言ったやり取りを経てあの車は発進しているのかと、また一つ感慨深くなる。


 

この舞台の中に出て来る革命戦士達。

彼らは広義で言うところの「テロ」活動によって、国民の目を覚まさせようと思っている。

 

でも彼らは生まれた時からそう思っていたわけではないだろうし、原因と結果があるのではないか、そう見ながら感じていた。

 

劇中では、「佐々木」と呼ばれるリーダーの名前がしばしば出て来ており、彼がこの組織の実権を担っているのが伺える。

だから僕は、この組織は彼のカリスマで成り立っているののかと想像して、彼の登場を待った。


やがて彼は登場する、しかし僕が期待していた彼ではなかった。

 

 

彼は声と身体がちょっと大きな、他のメンバーより少し年上のただの男に見えた。

その後、彼が今回の作戦の意義をメンバーに向かって高らかと述べるシーンがあるのだが、その時もメンバーはあまり聞いていない。

 

僕が彼に感じた印象と、同じ印象を持っている、と感じた

ということはこの組織は彼のカリスマで動いているわけじゃない、それじゃあ一体なにが?

 

 

このあたりからまた僕は考えていた、

この芝居のテーマは何なのだろう、平田オリザは何を言いたいのか

 

 

終盤、アジトのマンションに住んでいる夫妻の妻が組織のなかでワガママを言う女子を説得するシーンがある。

 

これが全く持って意味不明なのだが、

舞台の中にいる役者達にとってはそれが正論のように聞こえているようだった。


いわば作者が用意した奇妙な空間での正論をぶち噛ますわけだが、

これが現代に生きる僕とも、そして劇中でいわれている女子の感情ともあまりにずれていてそこがまたおもしろい。

 

 

そしてそのとき気付いた。

この妻が物語の中心にいる、のではないかと


 

優柔不断でありながらも現実が見えてしまう男たちと、

想いが強いゆえに見えない女達、


この組織は不器用な人間の集まりなのだ、きっと。

 

 

妻の夫も、実行犯役の男も、この計画が成功するとは思っていない、

ただ、周りの流れを止めることも出来ない


みんなで万引きすれば怖くない、そんな幼稚な男達と、


女ゆえに見えない、思い込んだ正義を信じ続ける女達、が集まっているんだと

 

 

 

男と、女の本質、これがテーマなのかな

そう思ったりもしたのです。多分はずれでしょうが・・・

 

 

 

 

久しぶりの舞台なので、感想をどう書いたものかと思ってダラダラと。

今回は若手公演ということだったので、若手の中で誰が気になったかと言えばやはり妻役立った中村真生さん、かな



青年団の次なる公演にまた期待して。

 

 

 

長く書きすぎたなー

今度はもっと短くまとめます。

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